1997年・円こどもステージ作品

あらしのよるに

作曲・小森昭宏から

 
嵐の夜に、
真っ暗な山小屋に山羊と、狼がたどりつきます。
真っ暗なので、お互いが見えない上に、
二人とも風邪をひいていて匂いが分かりません。
おなかがすいているので、それぞれに
食べたい御馳走のことを歌いますが、
さいごに山羊はおいしい「草」と言い、
狼はおいしい「肉」と言います。

#CD収録曲「ごちそうだいすき」#

 
舞台の片隅の木のほこらの中に、傍観者であり、
ちょっと皮肉屋の蛙が2匹います。
実際の舞台では暗転のあいだに必ず出てくる
蛙の二人に予想外の人気がありました。
見に来た子供たちは、みんな蛙の歌を歌いながらかえりました。
そのうち大ヒットするかも知れません。

#CD収録曲「かえるのうた」#(サンプルが聴けます)

 
真っ暗な山小屋で会った山羊のメイと狼のガブに
奇妙な友情が生まれます
でもそれぞれの仲間たちには知られないように。

#CD収録曲「ひみつのともだち」#(サンプルが聴けます)

 
最後に狼のガブは友達の山羊のメイを
守ろうとして死んでしまいます。
それを知らずに、満月の夜に峠でガブを待ち続けるメイが歌います。
ガブの声も聞こえて来ます。

#CD収録曲「ともだちっていいな」#(サンプルが聴けます)

 

小森昭宏はこの「あらしのよるに」の音楽で
東京都優秀児童演劇賞の個人賞を受賞。
作者の木村裕一さんは、斉田喬戯曲賞を受賞。
作品全体で厚生大臣賞を受賞しています。

オリジナルサウンドトラック  あらしのよるに
円・こどもステージ No.16 (1997年12月初演)
作詞 木村裕一 作曲 小森昭宏 絵 あべ弘士
制作 株式会社 小森音楽事務所


小森音楽事務所 制作部