Na‐Record


2000年6月21日 Na2-Record主催・CD発売記念ライブ

「The PARTY」 出演:97%!・福冨英明

収支報告書

私たちNa2-Record は 2000.6.21にレーベルとして初めてのライブに挑戦しました。
予想をはるかに越えるたくさんの方々に来場して頂き、レーベル関係者一同皆様に感謝する
と共に、更なる精進と今回の反省を込めて、ここにイベントの全貌を報告する事に致します。
全く経験も知識も無い、零細・新米レーベルがイベントを行うという事について
もし可能なら、ご意見やご感想、あるいはご指導など頂ければ、出来る限り今後の運営
に反映して行こうと思います。何卒、忌憚の無いご意見をお聞かせください。
この様な内情の報告をさせて頂くには、ある意味勇気も要ります。しかし、「手作りの音楽
を手渡しで...という理想がどこまで、現代の音楽産業の中で通用するのか」という
挑戦を投げ出すわけには行かないので、あえてこの様な形にしてみました。
Na2-Record代表・小森立朗 
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先に結論から書いてしまうのも少々問題かも知れませんが、今回6/21に
行った「THE PARTY」は最終的に以下の通り、完全に収支がマイナスになって
しまいました。あれだけ盛況で、来て頂いたお客様皆様に励まされ、中には心配
までして頂いている声も多数あり、にもかかわらずこの様な結果になり「残念」と
いうより支持して頂いた皆様に申し訳なく思っております。
ある意味、準備に時間が無かった事、初期の段階で会場の予約などにミスが生じ
日程が変わった事、主催者側に経験が無かった事、など数え切れないほど要因は
有りますが、最大の原因は「打ち合わせ時の理解の不足」と考えています。

以下収支バランスシート△赤い字はマイナス分)
詳細はこちらに表があります
用 途
適 用
金 額
人件費
スタッフ・バンド
△143,000
リハーサル
貸スタジオ・駐車場代
△86,660
配布物・入場券作成費
チケット作成費、他
△90,738
楽器調達費用
キーボード・Rマシン・他小物
△72,124
ここまで制作費計
△392,522
ホールレンタル費
会場予約+延長
△105,000
ホール機材使用料
PA、照明、ドラム他
△74,800
チケットチャージバック
@2000×115
△230,000
飲食費用
6/21:乾杯・歓談時
△103,000
会場費小計
△512,800
特別割引
83,000
会場費計
△429,800
チケット販売収入
@1700×86
146,200
CD販売
@1000×41
41,000
パーティー参加費
カンパ
11,000
レーベル負担分
300,000
収入・準備金計
498,200
総合計収支
△324,122
以上が収支です。詳細はこちら

最初にCD発売記念という意味合いからレーベル持ち出し金を、かなり準備
したつもりでした。貧乏レーベルにとって30万ってのはかなり頑張った方で
「最初だから」と「盛大にしたい」というのが大きな原動力でした。
今後はこれをCDの収益でカバーしたいと思っております。
初めて会場側のマネージャーとお会いしたのが5/16でした。
その時は説明を受け準備段階のミスをカバーでき「ライブが出来る」
という喜びで、ある意味舞い上がっていたのは事実で、お話を聴いていた
にもかかわらず確認事項が幾つももれていた事には、気づきませんでした。
5/22に開場使用の申し込み金として¥90000を支払い、事実上の
申し込み手続きを終えて、ほっとしたのを覚えています。

イベント会場のシステムとして、
・チケットカウンターは入口前に設置、そちらは「勝手にやって良い」というお話。
・チャージバックは100%(これが意味する所は直前迄確認できませんでした)。
・パーティー時の飲食を主催者持ちにするとどの位費用がかかるか?(予算5万)
・機材レンタルは最大でも6万円程度。会場据え置き録音機器も使用可。
・CD販売に関しては、会場側ノータッチで、カウンターを会場内に設けてくれる。
等を打ち合わせてその日は戻りました。
この後、バンドのリハーサル、CDプレスの準備、チケット販売の事、他のCDの
制作関連で、かなり忙しかった事もあり、当日の詳細や進行表などの提出が
圧倒的に遅くなった事をこの場を借りて謝罪します。

そのあと電話で詳細を打ち合わせて、当日に臨みました。
・パーティー時の料理・飲食は予算5万では足りないので10万にする事。
・招待者の飲食代は入場時から主催者清算で。
・貸切結婚パーティーなどは飲食ガイドライン@6000×50名(30万)。
・したがって、飲食代金がそのレベルに達するようにして欲しい。
・入口でワンドリンクオーダーを取る前に「食事も勧める事」。
・チャージは@1700ではなく@2000で計算(主催者が勝手に割引した為)。
この様な内容でした。この時始めて入場料をホール側が計算する事に気づき
少々困惑しましたが、まあ自分が常識で考えて貸切り料金と入場料金がダブル
になるとは到底思えず、「最初に納めた分との不足分をバランスする」のだと
勝手に思い込み、その日は折衝を終えました。

当日はCDの発売記念ということもあり、その制作にご尽力頂いた方々を
ご招待させて頂きました。(人数は9名様:ご来場分のみ)
さらに、出演者が個人的に招待した分のお客様が20名様、ご来場くださったの
で結果的に来場者は合計115名様となりました。勿論代金1700円を払って
頂いた方が85名様いらっしゃった事になります。この収入が約15万円です。

パーティーを終えて、さすがに疲れたもののあまりの楽しさと感謝の
気持ちでビールも進み、ホロ酔い加減で会場費用の清算に入り仰天
してしまいました。予定していた費用では賄いきれず、残ってくださっていた
関係者に借金までしてしまいました。(返済は済んでいますが)
認識の甘さに自分を責めざるを得なかったところです。
自分の計算では機材使用料が約6万円、チャージのバランスが収入分の
15万マイナス申込金の9万円でやはり6万円、飲食代金が10万円、
招待者分飲食代が2万円程度、さらに搬出が遅れた為に延長料金1.5万円。
25〜26万円、そう見込んでいました。
ところが請求には40万7800円とあり、15万円ほどのギャップに言葉を
失いました。入場者収入が15万円行っていないのはつかんでいて、
86名の人数も10名以内の誤差でカウントできていました。
(前売りチケットを買って、ご来場していない方が数名いた為です)
入場者は有料・招待合計で115名。会場側のご請求では115名分、
定価2000円の人数分、つまり23万円で、この分が見込みの額
との差になっています。この方式だと来場者が増えれば増えるほど、
赤字が増える訳で、定価をディスカウントにした分と、招待分がそっくり
マイナスになってしまいました。ホールレンタル料金と入場料収入を二重に
支払っていては、主催者側にお金が残る筈も無く、これでは二度と同じ
ようなイベントが出来ないと会場側の責任者と長時間に渡りお話を
させて頂きました。再三「いじめるつもりはない」といって頂き、かつ
特別に当日会計から約7万円を差し引いて頂き、主催者側の認識の
甘さをカバーして頂いて、本当に申し訳なく思っております。

当日会場内でご飲食をして頂いて、おおよそパーティーのガイドライン
といわれていた30万円には到達できたと思っておりました。お店の
側にそういった迷惑をかける事が無く、またこの様な形のイベントが
出来れば、非常に有り難いと考えてパーティー時の飲食代金も
ご指摘頂いた通りに予算を増やしました。
これであれば最初から「会費制貸切りパーティー」にすれば良かったのか
とも考えましたが、主催者側ではこれ以上論議できる余地も無く、もしこれを
読まれた方で、何か良い解決方法など思い浮かぶ方がいらっしゃれば是非
ご一報ください。メールかBBSへの書き込みで下記アドレスまでお願いします。
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私どもの目指す所は、「手作りの音楽を手渡しで...」一見簡単な
ようで難しい事だと改めて感じました。この経験は絶対にこれからの私たち
にとってプラスになる事と思っています。もし、私たちに興味を抱いて頂ける
方々が私たちの方向性を見出してくださるならば、願っても無い事です。
いまだに、同じようなイベントを今後もしつこく繰り返して行きたいと
考えています。楽しかったですから...どんな些細な事でも結構です。
ご意見をお待ちしております。

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