オーディション実施中        97%!ホームページへ        オーディション実施中
業界初!技術系コラム
題してBBDの「いまさら聞けない技術講座」
21世紀も続くよ〜ん

2001.01.25
またまた、技術講座のお時間です。
前回のコラムのアップデートがなんとこのコラムの掲載直前に
なってしまったという大失態を(すみません、アップロードした気になって、
忘れちゃってました)どうかお許し下さい!
<<「アップ×××って何!?どう違うの?」 この疑問は今回の最後に解説しましょう。>>
 
先月分、ライブ直後に書いたのにもう一ヵ月近く経っちゃいました!スンマセン
 
さてさて、97%!は録音を開始したところで、作業が本格的に
なってくるまで後わずか...って感じです。
次回のCDに使う曲以外にも色々作っていますのでご期待を。
 
このページで2月から後、少しづつ聞ける様にしますので、楽しみに
していてね。 それからビデオのコンテンツを下のアドレスのHPで
公開し始めました。 ウチのバンドと福冨氏のライブが少しづつ見られます。
 
プロジェクト「簡動王」のホームページ!
 
これには新しい画像の圧縮技術が使われていて、
その開発チームの会議に何回か顔を出させて頂いています。
 
少し具体的な話で申し訳ないですが、どういう事か説明してみましょう。
難しいと思う方は、ここを飛ばして下さっても構いません。
でもビデオはみてね! インターネットなどで見られる動画は、
いくつかの形式があり敢えてここで詳細な説明は省きますが、
一般的にコンピュータ処理をする為に一番有用な形式と思われるAVI...
というもの(みんなエーヴィアイとそのまま呼んでますがたまにアヴィなんて
言ったりもしてます)があります。インターネットでよく写真とか絵とかを
張り付けてあるページを見るでしょうが(ウチもですね〜)その絵を静止画と
呼び、ビデオなどの動く絵を一般的に動画と呼びます。
 
少し例外的にはアニメーション××といった、絵自体は動いているが他の
静止画と種類は一緒なんて言う物もありますがまあ、ここではその話は
置いておきます。ここでは音声が付いている、つまりビデオの事を対象に
お話しします。でもウチのサウンドサンプルみたいにFLASHという
ソフ トを使ったコンテンツもあり、これはいつか後に説明しましょう。
 
このAVI...イメージが湧かない人のために少し簡単に説明すると、
最近流行りのDVデジタルビデオ、ハンディーカムなんかっていう商品名で
一般的な家庭にも普及しましたね)がテープに取り込んでいる形式なの
ですが、困った事に絵は綺麗なんですが容量はバカでかい...
 
具体的に言えば、5分のビデオをコンピュータにそのまま取り込むと、
容量は約1GB(ギガバイト)で、確かに絵はDVD見ているようで綺麗
なんですが、なんともCD−R1枚に収まりきらない程大きく(フロッピーディスク
だったら700枚...そんなにあったら部屋で寝られないっす ...
って今も汚い部屋なんだけどね)、このままインターネットに載せると自分も
見る人もたいへん困る訳です。
 
例えば5分を1分にしても容量は200MB(メガバイト)。
これをホー ムページに載せようと思ったとします。
自分のパソコンからサーバーに、 アップロード(この言葉の説明はまだ
だったな...そろそろしようかな?どうしよう...う〜ん、後でしましょう。
ちなみに反対がダウンロード、これは聞いた事あるでしょう)するのに
電話回線を使い、モデムは64Kbps(一秒間に 64キロバイトのデータ
転送が出来る。この説明はここ参照)を使うとしましょう。
 
アップロードのスピードはおおよそこの通信回線のスピードに依存すると
(これも環境の為せる技ですぞ!)考えて、さらに通信状態が良好で
本当に64Kbpsのスピードで転送出来たとして、
200MB200×1000Kバイトなので200000Kバイトという事
でこれを64で割ってみましょう。答は3125なので、3125秒...
つまり52分かかると言うわけです。
 
あくまでも通信状態が良好であるという前提条件で話しているので、
例えば皆さんが良くインターネットを使う夜間等で通信状態が
非常に良くないときは、この半分とか3分の1とか、ひどいときは10分の1
なんていう スピードになる事が多く、つまり1分のビデオを見るために
10時間近くかかっちゃう...なんて言う事になるわけです。
まあ現実問題として、一般人が使えるホームページの容量って多くても
50MBとか位で無理な話なんだけど。
 
したがってAVIじゃダメ...で、「圧縮」しないといけないのです。
「圧縮」って良く聞くでしょう。通信するとき、その環境にも依りますが
大きなファイルを送ると時間かかったり、コンピュータの負荷も大きく
なり通信に使う環境にも大きな負荷がかかります。
 
「圧縮」っていうのは言葉の通りで、大きい物を小さくまとめる事で、
例えば夜逃げする時荷物が多すぎるので「圧縮」するとか、酸素ボンベ
なんかも酸素を「圧縮」して使う時に普通に戻すでしょう。コンピュータの
世界では非常に良く使う技術で、特に通信の世界では必要不可欠。
一般的には「圧縮」した物は「解凍」して使うと良く使われていますが、
ここで使う「圧縮」は解凍が必要無い技術です。(この説明はまたおりを見て)
 
さっき言ったみたいにとてつもない大きなファイルを送ると、そう言う事
で故障が起きたり、特にインターネットなどでは自分だけでなく、回線や環境を
占有する事に依って他の人にも迷惑がかかったりするのです。
だから、送る前に圧縮するのです。
 
例えば小包送るとき、なるべく小さく軽くした方が料金も安かったり、
相手にも迷惑がかからないでしょう。週刊誌を一冊送るのに40センチ立方
の段ボールに入れて送ったら、「イヤミかよ〜」と思うでしょう。
 
実際に インターネットやってると、そう言う嫌がらせをする奴が居ますがね。
...で圧縮するのです。具体的にはアニメーションを考えて下さい。
 
原作は単行本になっている漫画が、アニメになっているとすると、
そのアニメはどうやって作っているかというと、ご存知の通りで
一枚一枚の絵をパラパラと(踊りではない)めくって行きそのスピードを
次第にあげて行くと、不思議に動いているように見えるっていうあの原理です。
インターネットで言う静止画ってこのアニメのセル画にあたる
(厳密ではないが)と思って下さい。
 
で、圧縮っていうのはこのアニメのセル画(でいいんですよね、詳しい
人教えて!)を束ねて並べたらえらい枚数になったので、
少し間引きして(それでもパラパラやると動いているように見える程度にね)
小包にして送るというイメージで考えて下さい。 つまり動画と言うのは
静止画の束で、ビデオの圧縮の原理の一つにこの様な間引きがあるのです。
 
今度は静止画に注目します。静止画のデータと言うのは実は点の集まりで、
というのも例えばグラビア印刷などの写真を見た事があれば、
それを顕微鏡かなんかで拡大し細部まで見れば、点の集まりだって判るでしょう。
その点を少し間引きすると、絵はだんだん綺麗ではなくなりますが、
画像のデータであればサイズはどんどん小さくなります。これも圧縮です。
 
静止画の圧縮には他にも色々な方法があり、大きく言えば上の様な点を
間引いてしまう根本的な方法以外に、
A.隣の点と比較してその変化量だけを記録すると、例えば変化が
殆ど無い(つまり真っ白とか真っ黒みたいな同じ色の部分が多い)絵の場合、
無変化データをハショッて行けばかなり小さくなる。
B.絵のデータを数値の羅列と考えればある種の繰り返しや、上と同じく
無変化なパターンを数学的根拠で間引いても同じないしは近いモノが再現できる。
 
そんな方法が一般的に使われています。
ちなみにの代表的な物がJpeg(ジェーペグ)と呼ばれるファイルで
の代表的な物はGif(ジフ)と呼ばれる、いずれも画像ファイルです。
 
あくまで概念的な説明なのでとらえ方としては、厳密には正しいといえるか
判りません。まあ、興味のある人は勉強してみるといいかもしれません。
この圧縮方法を動画の一枚一枚の絵に使えばほら!(てるてる坊主が!
じゃなくて...)、またサイズが小さくなりました。
 
さらにビデオなら音声が付いているわけで、この圧縮方法は自分の
専門分野なので話が長くならないようにすっ飛ばしますが、
MP3って聞いた事ありますよね。これも圧縮の技術なんですぞ〜。
 
ビデオの圧縮にはこの音声の圧縮も含まれていて、インターネットを通じて
ビデオを入手したときに見れば綺麗に写っていると納得でき、
音声も良く聞こえるというレベルから、何とか見られて音も何とか聞こえるという
レベルまで、圧縮の段階を設け使いやすいソフトにしたのが
「簡動王」と いうパッケージソフトです。
 
MAC版がまだ権利の関係で紹介されて居ませんが、Windows版は
既に販売されています。但し、圧縮する必要の無い人は(つまりサンプル動画
が見たい人は)無料でソフトがダウンロード(ほら、また出てきた)
出来ますからぜひ試してみて下さい。
 
ちなみにそう言うビデオの圧縮ソフトは幾つか紹介されていて、有名なところ
では Real Player Quick Time でしょう。この形式で圧縮された
ものはそれぞれのソフトで見る事が出来て、まあ同じ種類の圧縮ソフトです。
 
この「簡動王」は、どこが優れているかというと、
 
まずはそのソフト自体の圧倒的な容量の小ささで、
プレイヤーのモジュールはなんと40KB程度
ソフト本体にも圧縮をかけました...って感じかな。これは将来、携帯端末
などで動画を扱うときに非常に有利で、目には見えない利点の一 つです。
 
さらに圧縮の結果がかなり優秀。
詳しい人ならサンプル画像のサイズを見て少し驚いてしまうかもしれませんが、
先日3分のビデオを圧縮してみた所、近々ビデオCDとして販売しようと考える
自分が見て、これならDVDと対抗できると思う程度のものは、25MB程度に
なりました。これってCDの音楽のデータなら2分程度。さらに小さくして、
まあネットで見ても納得のいくレベルまで小さくしたら2MBでした。
ちなみに元のAVIファイルのサイズは600MBでした。
 
色々なサイトでビデオを紹介していると思いますが、上のReal... でも
Quick...でもあるいはMPEGという圧縮方式でも1分のビデオを載せると
大体2〜3MBの容量になる様で、(詳しくは「簡動王」 のホームページの性能比較
の項目を見てね...もう出来てるかな?)圧縮の成果はかなり高評価です。
 
そして勿論ストリーミング(説明は待ってね、その内に...)も対応していて、
さらに出来上がった圧縮済みのファイルはAVI形式なので、便利ですよ。
 
2月以降に色々サンプルをこのページにも載せる予定なので、またお楽しみに。
出来れば1曲フルバージョンでビデオを載せたいな。
 
 
さてさて、後回しにしたアップロードダウンロードですが、UploadDownload
書くので、昇り道と下り道じゃないです。 Loadはここでは転送の意味だと思って
下さい。でUp・Downは電車と同じで上りと下り。
電車の上り・下りは現在の首都:東京の位置に向かって近寄る方向が上り
で、遠ざかる方向が下り。だから、山手線や大阪環状線には上下ないでしょう。
 
コンピュータの場合も便宜上、相方向でやりとりをする場合主従を決めます。
この場合、親と子と呼び分ける事にしましょう。
子から親にデータを 転送するのがアップロードで、
親から子に転送するのがダウンロード
 
これはシチュエーションで呼び方が変わるので少々難解ですが、
先ほどの場合は、一般的にインターネットのサーバーを親分と
して、自分のウチのパソコンを子分として、そう使ったのです。
携帯電話に着メロをダウンロード(これからはiアプリの時代だそうで、
ソフトもダウンロードできますね)するというのは勿論、携帯が子分ですね。
つまり携帯もコンピューターの一種なんですよ。
 
でも同じコンピュータ同志で親分と子分をどうやって分けるの?...と
疑問を持った方!そうなんです。そう言う時は自分が使っている
コンピュータ が子分で、通信経路の先にいるコンピュータが親分。
つまり自分が送るのはアップロード自分が取りに行くのがダウンロード
この方がはるかに分かりやすいですね。
 
よくインターネットで見る記事や文章に、「新コンテンツ(内容)を
大量にアップ!」とか書いてあるのを見るかと思いますが、
これの大元はこのアップロードなんです。アップデート:Up date(更新)
混同して使っているケースが多いですが、注意しないと難しいですね。
 
インターネットなどは、ある意味みんなが同じ環境でページを見るという観点
から制作をする物ですが、実際は環境が同じコンピュータは殆ど存在しない
というのは前に言った通りで、しかしなるべくみんなが同じ物を見られるように
色々なソフトが日夜開発されています。そしてこの、転送は同じ物をやりとり
しますが、送った先の環境に依っては動作したりしなかったりする物
でもあります。ここの所が一番微妙なテーマなのかも知れませんね。
 
例えばビデオのコンテンツがどうしても見られない、
というトラブルに出逢ったら...そう環境をまず調べて下さい。
 
恐らく見られないビデオを ホームページにアップロードしないでしょう、
普通は...
 
2001.01.25 (自画像は、圧縮しても、痩せないよ...)
 
97%!ディレクター兼ドラマー兼コンポーザー兼雑用!!BBD
#比重で言うと、ディレクター<ドラマー<コンポーザー<雑用#
質問やご意見お待ちしております。
BBDへメール (質問・反論・ご意見、大歓迎!)
コラムのトップへ戻る   ライブに来てね
トップページへ  トップページへ
Naトップへ