業界初!技術系コラム
題してBBDの「いまさら聞けない技術講座」

2000.11.25
第七回目〜
アカデミックな夜を過ごした、管理人!
 
けっこうご無沙汰ですね...
何回目だっけ?(7回目だよ...)まあいいや。
 
お久しぶりです。BBDでやんす!
ホームページの移転とリニューアルで一回お休みしちゃいましたが、
また始めるよ。「今更聞けない技術の話」だーぃ!
 
11月25日にですね、なんとベルリンフィルみにいってきました。
サントリーホールで...べえとおべん(真面目にやれっ!)の
ピアノコンチェルト(知らなかった)とOp.7を聴いて参りました。
 
今世紀最後の(そりゃそうだ、後一か月だもん)マエストロ!といわれる
クラウディオ・アバド氏が振るという事で、鳴り物入りのこの来日...
(去年も来たそうな)で2001年でBPO(ベルリンフィル)の指揮は
やめちゃうそうで、この流れで見られるのは今回が最後という事で、まあ
お客さん達はかなりの入れ込み様でやってきていました。
 
自分も最後にクラシックのコンサートに行ったのは
(アマチュアとか仕事がらみを除いて)N響が最後で、
確か大学生の頃なのでもう十数年も前の事。
当時はカラヤン全盛の時代で、さすがにカラヤンは見た事無いですが
(だってチケット高かったんだもん)バーンスタイン氏が指揮した
公演は何回か見にいってますね。
 
一応自分の置かれた環境が、そう言う方に作用する事は
自然の流れなので(私の祖父はクラシックの人だった)
恵まれていたのは 間違い有りませんが...
それが現在は何故か、もう少し権威の低い方の音楽に
携わっていますが、どちらも同じ音楽!
 
メロディーに心奪われビートに酔いしれる...
ってところは共通です。
 
コンサートとかライブとか呼ばれる物は、かなり環境や
メンタリティに左右されるもので、例えば誰もが”名演”と
呼んでいる公演でも、そこにいた観客は全員が「最高だった」とか
思っていないかも知れません。
 
例えば 前の客がうるさかったとか、変な臭いがして
聴くどころじゃ無かったとか ...、まあ色々な理由で
聴く人の感性や環境で感じ方が違うのは致し方ない所。
 
もっと分かりやすく言えば、巨人x中日を見に行って、巨人が勝った
とし て、巨人ファンは気分がいいだろうし、中日ファンは気分が悪い...
これに近い事は音楽でも起きるでしょう。
 
僕たちがやっているようなロックバンド(ソフトな...と主張したい
けど無理かな!?)の場合、会場が小さければ小さいほど、
聴く側の環境に差がなくなるもので、これがいわゆる
「一体感」っていう奴の一因になっている事は、おそらく間違いない。
 
しかし小さい会場でも聴く場所や見る 場所に依っては、
音が大きすぎたり(ゴメン!)・良く見えなかったり・メンバーがあまりこっちに
来なかったり...色々な要因で個人差が出る...
まあ、 そこが大変な部分でもあり、面白い部分でもあり...
で、今回の技術講座は「環境」についての導入説明ということで...
 
まあ、ライブを例に取って「環境」を考えてみましたが、コンピュータ
の場合、「環境」というとコンピュータを置く台の事とか、
直射日光の あたる場所とか、部屋が寒いとか...
そう言う事ではなくて、ソフトウェアハードウェアが動くために必要な、
基本ソフトとかファームウェアなどの基本的な部分のことです。
 
すでにまた呪文が出てきましたね。でもこの辺は既に聞いた事がある名前
ばかりだったりするのではないでしょうか。
 
さてまずソフトウェアですが(Software)と書いて、その意味は
「コンピュータ・プログラムやデータ」と辞書にはあります。
 
また、ハードウェアですが(Hardware)と書いて、同じくその意味は
「機械的あるいは磁気的、ないしは電気・電子的なコンピュータの
構成部品、あるいは構成部分」というのがここでの主眼になる解釈です。
 
ハードウェアはその他にも「金属や鉱物などで出来たもの」とか
「武装に使う重金属器機」、「武器」なんて言う意味にも使われます。
 
勿論、ここでいうソフト(:Soft)ハード(:Hard)の対比は
皆さんご存知の通りで、柔らかいモノと固いモノなわけです。
 
ここで気になるのはウェア(:ware)といういずれの後にも
くっついている言葉ですが、「売りモノ」っていうのが
良く使われる意味だそうで他にも「モノ」とか「サービス」
(いずれも商品として扱う場合)を指すのだそうです。
 
まあ、余談はさておいて簡単に解釈すれば、ソフトウェアは手に取って
見たり触ったりする事の出来ない、形の無いコンピュータの構成部分で、
ハードウェアは逆に形のある構成部分なわけです。
いずれも無ければコンピュータは動きません。
 
またまた、人間に例えてみましょう。
ある人が今日中に書き上げなければならない原稿に取り組もうとしています。
 
ケース.A前の日に野球をしていて右手を怪我して、どうにも原稿が書けない。
ケース.B前の日に彼女と大喧嘩して落ち込み、どうも仕事をする気にならない。
 
いずれのケースも結果は「原稿が書けない」という事象ですが、
原因と思 われる部分が違いますね。
Aの方は右手というハードウェアの障害で、Bの方はメンタリティという
ソフトウェアの障害です。
コンピュータで環境と言うのはこのハードとソフトの組み合わせに依って
作り出される状況の事で、これは一台一台のコンピュータに依って微妙に
違うのが常識です。同一環境のコンピュータは確かに存在しますが
厳密には完全に同一と言うのは有り得ません。
 
但しここでは便宜上、同じソフトを同じ環境で動かすという場合の
同一は厳密な意味ではない方の同一と 考えて下さい。
 
自分が行っていたホームページの入れ替え作業は、データの入れ替え自体
は殆ど機械的に移動させるだけで、全く労力はかかりませんでした。
それこそソフトに「ここに登録してね」と命令するだけで、勝手に
作業をしてくれました。が、大変だったのはサーバーを移転した際に
(ホームページは必ずどこかのコンピュータにはいっているデータをインターネットで引き出して
それを見ています。そのコンピュータをサーバーと呼んでいて、そのサーバーをある事情で
移動せざるを得なくなり、それまでとは違うサーバーにホームページを移動したのです。)
環境が全く違うため、環境設定を必要とするプログラムを書き換えねばならず、
またそのテストも行わねばならず、時間がかかったのです。
 
プログラムやデータは環境の違うコンピュータでは時として、無用の
コードの羅列(つまり動かないってこと)になってしまう事があるのです。
 
さて、基本ソフトとファームウェアですが、この基本ソフトは実は
OSの事で、前回までに説明した通りです。
ファームウェアもOSと同じモノですが、これは特定の部品や器機の
OSと言うのが正しい解釈です。
 
ファームウェア(:Firmware)のfirmは、「固い」とか「固定された」
あるいは「簡単に動かせないモノ」の意味で、つまりハードウェア自体
が内部で何かの制御(:Control)を行っているときに、
その制御を行うために必要なOSという風に思って下さい。
 
例えばプリンタを動かすために、PC側で必要なソフトの他に、
プリンタ側でもソフトが必要です。例えば用紙があるかどうか確認したり、
インク があるかどうか確認したり...そう言う事を行うために
ファームウェアは活躍しています。(まあそれだけではありませんが)
 
プリンタとかCDドライブ、モデム、スキャナなどはそれ自体が
小さなコンピュータだと思って下さい。
当然動くのにソフトが必要なわけです。
 
さてさて、次回は環境を一歩進めて話を続けましょう
今回はこんな所で...12/10にまた!
 
2000.11.25 (後少し、次の世紀は、頑張るぞ)
 
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