業界初!技術系コラム
題してBBDの「いまさら聞けない技術講座」
21世紀も続くよ〜ん
2001.02.28
お詫び・前回と今回のコラムのアップデートが
約一ヵ月遅れました。4月目標でさらなるHPの拡充を
目指す為の容量変更に伴う変更で、やむを得ず遅れた
次第です。どうかお許し下さい!(管理人)
2月ももう終わりですね...
あっと言う間に過ぎてしまうのが2月で、
新学期の準備に入らないともうそろそろ間に合わない。
このコラムも色々道から外れた話が多くなってきて、
本来のコラムたる部分が色濃くでてきたかな...
なんて思って、ほくそえんでいたりして。 (本当はゴメン)
このコラム掲載の時期が25日から少しずれて28日になりました。
というのも23〜26迄、社員旅行を兼ねて日本海に面した
「とある国の首相のお膝元のさむ〜い所」へ行って、
お酒(日本酒)を作っている酒蔵へ伺ってきました。
お酒を作るっていうのは、なんとも大変な作業で
その最終段階を見せて頂きに伺った訳です。
ワインの製造工程なんかを時々テレビでやっていて、
それを見ている方々もいらっしゃるかと思いますが、
発酵とか醸造っていうのは実に複雑な要因が絡み合って
出来上がったお酒を左右する。
杜氏さん(お酒を作る指揮者みたいな人)は、そう言う工程
一つ一つで出てくる様々な要因を解析して、長年の経験で
条件を変えて行き、毎年出来上がるお酒はそう言う複雑な過程の
積み重ねで、同じ物が2度と出来ないそんな「非常に高度な環境設定」
の元に完成するのが大吟醸なわけです。
この日本酒の最高峰とも言える大吟醸は、年に依っての出来栄えや銘柄で
驚くほどの値段になる事がある訳で、自分なんかがちょっと行く
ような飲み屋さんでも安いのは一合400円とか、
高ければ同じ量でも数千円に跳ね上がる。
自分が伺ってきた蔵の大吟醸は一時期、高級な飲み屋さん
(なんと説明したら良かろうか...)で、一合4500円っていう
値段で出された事があって、こりゃ逆に驚いたけど。
日本酒を作る科学みたいな物は、酒蔵のHPを紹介
するので、それをぜひ参照して下さい。
今回のツアーの模様を紹介するページなんかもありますが、非公開なんで。
まあ、ここ数年見てきてやはり色々な要因や科学的な手順なんか
を全ての基礎としていながらも、やはり最終的に完成形の物を比較
すればどこかに必ず作った人の個性が出ている。
それが、今度は飲む人の感性でまたまた様々な評価になる...
これって何かに似ていませんか?
そうです、音楽です...現在はポピュラミュージックの制作手法や
録音機器の進歩で、まるで機械が音楽作っているように
思われがちですが、やはり個性が出てくるから音楽が音楽なのです。
やたら概念的な話になっちゃったので、まあ軽くながしますが。
作る人はある経験則と環境で一様になりがちな作品に個性を吹き込み、
それを受け手が個性を持って受け止めれば、価値観が変わる...
日本酒も音楽も非常に似通った部分があると感じています。
あ、またコンピュータの話から逸脱しちゃいましたが、
まあ我慢して聞いて下さい。
でも、お酒って(未成年の方はこれから経験して下さいね...)
やはりうまいとかまずいとか...そう言う感覚は、(あくまで僕にとってですが)
80%以上(これも独断です)飲んでいる環境に左右される気がします。
例えば、気の会うなかまたちと楽しい話題を繰り広げながら飲むお酒・
恋人と二人で愛を確かめ合いながら飲むお酒・
嫌な事があって忘れるために飲むお酒・
恋人と別かれ話をしながら飲むお酒・
飲まずにいられない気分で飲むお酒...
全部味が違うのでは?
例えば同じお酒を同じ状態で飲んでいてもです。
...環境...です。
但し、自分達が大吟醸とかそういった、日本酒のなかでも
希少種を好んで飲む事は、結局それを評価する事や、
大吟醸に感動した事を、お互いに確認し合って、結局「酒の肴」
にしているのです。こんなにすごい肴は他にないですよね。
だって、酒を肴にして酒を飲むんですから。
結構、この種の会合に顔を出させて頂いていますが、
実は色々な職種の方がいらっしゃっているにもかかわらず、
ある意味傾向のような物が出来ていて...
自分達のように音楽関係の人間も非常に多いのですが、
コンピューター関連の技術者やそう言う会社の経営者の方、
あるいは技術関係の先生をしている方、
あるいは数学や物理などの先生をしていらっしゃる方もいて、
あとはカメラマンとか芸術関係の人も居るのですが、
なんとも多岐に渡っているようで、ある意味共通点がある。
それは、皆さんどこかで特殊な技術に携わっている方々で、
なおかつその技術や才能を評価したりされたりする
そういう人達が多いという事です。
コンピュータもある意味技術です。
例えば組み立てたりソフトを作ったりそのソフトでまたなにかを
作ったり...しかし、そう言う事はあまり意識しなくても日常
コンピュータを使い、なおかつ生活できるようになりました。
でも、使うときには「自分は技術者なんだ」と自信を持って扱って下さい。
そして出来上がった物が、例えば回覧でも写真でも音楽でも帳票でも、
何でもいいですが、作品には自信を持って
「ここが自分の独自の技術なんだ」と胸を張って言いましょう。
そうすると、周りにいる良く知っている人達が
「俺はここをこうしたら、 こうなったんだけど、どうだろう?」と
話しかけてくるかも知れません。
そうしたら、知っている事をお互いに知識や経験として共有して、
また新しい物を作って行きましょう。
そうすればどんどん仲間が増えて、
物を作る作業が楽しくなるでしょう。
そうして、色々な知識や技術や経験を共有できる友人が増えたら、
お酒を飲みましょう。そして大いに語りましょう。
でもその時、少しづつでもいいから日本酒を飲みましょう。
我々日本人の大切な文化です。
忘れない様にしたい物です。
さて、3月はHPの内容をさらに増やすため
(動画や音楽データを増やす予定です)に、
このコラムの更新は15日頃一回だけの予定ですが、
コンピュータの技術的な部分は少し遠ざかっているので、
その辺も是非復活さ せようと思います。
ではまた。
2001.02.28 (日本酒で、日本酒話、飲みすぎた...)
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