リレーコラム
1999.12.22
こんにちは二度目の登場となったKです。
コラムに投稿しろとせかされて書いていますが、内容は考えていません
でした。正直言って一昨日からPCの電源いれっぱなしで真っ白な「新しい文書」
が開いたまま、のんびりしていました。
私は、作詞(というよりは最近はネタの提供屋)などをしております関係で、
テレビドラマや新刊の小説、雑誌など かなり目を通す方でしたが、
近ごろはかなり億劫に なってサボりがちで、知人や若い子たちに色々な
話を聞いては、さも自分で調査した情報であるかのように、「新ネタ」などと
称して持ち回ったり、作詞のネタ等に使ったりしています。
BBD氏などと良く話すのは(長距離なのでもっぱらメールのやりとり
が多くなっていますが)、最近TVのドラマも「暗いネタ」が 増えたなあと言う話
程度で、ここ2週間ぐらいでまとめて 見たドラマも題材が、死亡保険金・事故死の賠償
・死体遺棄・校内暴力・ 家庭内暴力などと、非常にシビアなものが増えて
いるように思えてならない のですが、これも世相を反映してのことかなとは
思いますが、やはり 教育上子どもたちが将来「あのドラマでやっていたから」などと
間違った方向へ目が向いてしまわない事を祈るばかりではあります。
つい数年前、どこぞの偉い先生が、「TVドラマなどは、老若男女すべてが
手軽にタダで接する事ができる娯楽だから、然るべき教育的配慮を
怠るべきではない、あまり手軽に犯罪や暴力を見せるものではない」
などとブッて
いたのをきいて、自分でもそんな面白くないドラマなんか絶対にみない...
等と言っていたのを思い出しましたが、今やそういう危惧が
後付けになって
しまうくらい、暗い世の中になってしまった様です。
「暴力は原始への回帰」なんていう事を大っぴらに言ってる人もいるほどで、
つい先日も野球の珍プレー番組で、某中部地区の某監督(BBDさん優勝
おめでとう、その後は残念でした)がベンチで選手をぶんなぐる絵を繰り返し
見せていましたが、あれを見ても事情が判っていれば、「愛のムチ」だ
くらいに(BBD氏はいっぺんなぐられてみたいなんて言ってましたが、
奴はサドかな?)思えますが、物心つかない子どもなんかは面白半分で
マネゴトするかもしれないし...心配し出したらキリがないかな。
先日もビデオ借りて映画を見たら、例のアメリカの学校で銃を乱射して
同級生や職員を何人も殺した高校生が、モチーフにしたというシーンが
あり、(レオナルド・ディカプリオ主演なんで、しばらくビデオ借りられなかった、
この人の演技はギルバートグレイプの方が良かったと思う)
そこに注目して
見たけど、話の流れの中では大した事ではなく、夢の中でそういう想像
をすると言うようなシーンでした。実際は薬の乱用で自我を喪失してしまう
という脚本で、それを本気で日本の高校生が見て憧れちゃっ
たらエライ事だなあ
と思うくらいで件のシーンよりそっちの方がマズい気がしました。
こっちは内容が部分的に、大筋からそれて一人歩きし始めちゃった例ですが、
逆にそれが変な宣伝になったりして、業界の人間には侮れない話でもあると
思いますが...宣伝というか、ドラマでも映画でもそのストーリーに触れる
ようなタイプの、一般的に解説というか予告というのか...あれって?と言う話を。
先日あるドラマを見て、その最後にある予告を見て、さらに翌週のTV番組
のタイムテーブルが載っている雑誌を生徒に見せてもらい、それからその次の週
ドラマを見たのですが、初めて見る気がしないというか、先が読めちゃう というか、
なんかその雑誌に載ってる「あらすじ」みたいなもので充分っていう 感じで、自分は時間
を無駄にした様な気がして、何故か怒りながら生徒に 話をしました。
「なんか、書いてある通りでつまんなかったぞ!」。 その子は「先生、だめじゃん。
あれって一週間抜けちゃった(つまり用事か なにかで見られなかった)人が読むの、
別にストーリーなんか判ってる事多 いんだから」ということで、私も何故か納得させられて
しまいました。 その後も暫くそんな話をして、色々判ったのはその子を初め、何人かは
お気に入りのドラマ以外はそれほど熱心には見ないそうで、そういう ドラマ自体を
毎週ビデオに撮って2週間に一回見るそうです。そうすると 一本づつ飛んで話が
つながらないのではと、心配しますがそういう時は 件の予告とあらすじが役に立つそうで、
その程度で充分周囲の会話には ついてゆけるそうで、意外に合理的だと感心して
しまいました。 さらに「友達と話を合わせるためにドラマみてるの?」と聞くと
「あったり まえだよ〜全部真剣にみてたら遊ぶ暇ないでしょ!」だって。
最近はそういう嗜好に合わせて、配役なども頭を使ったドラマが多く、見る方側も
出ている役者とかで、お気に入りを決める方向性のようで 我々がドラマに没頭していた
頃のように、みんなが同じドラマを見ている なんて言う事は少ないみたいですね。
もっともそういう中でも、あれは面白い とか、途中からつまらなくなったとか、
高校生の井戸端会議でも共通の 嗜好は多少有るみたいですが、
かなり細分化している様子です。
思えば、音楽も同じですね。
このレーベルは、一体何を目指して行くのでしょうか?
近いうちに高校生達が「好き」でも「嫌い」でも、話題にしてくれると
いいなあと思っています。...お後がよろしいようで...
by 97%! コンセプトディレクター 「K」