One of My Favourite

このコーナーは僕の好きなもの、おすすめなものを紹介してゆくコラムです。

2000年1月


「アルジャーノンに花束を」
今月は本です。
「アルジャーノンに花束を」(著:ダニエル・キイス)
これは愛読者が本当にいっぱいいて、
それぞれの”思い入れ”があると思うのですが...
 
先日テレビで著者ダニエル・キイスの特集をやっていました。
興味深く見ていたのですが、この「アルジャーノン...」に対する
インタビューもやっていて、この本のどういう所に感動したかといった
質問にほぼ全員が「知識があるからといって素晴らしい人間である
とは限らない。むしろ、知識を得ることによって人間の本来持つ、
やさしさ等 がなくなってゆくことがある」と言った回答でした。
僕は、まあそれもそうだけどダニエル(別に知り合いでもナンでも
ありませんが)は、もっと別の事をいいたいのさ!と(鼻で笑いは
しませんが)思いました。 しかしその後ダニエル自身が出てきて
前述の読者達の答えをそのままにおっしゃったのです。
 
あ、申し訳ない...
ここで読まれた事が無い方に、簡単にストーリーを説明しましょう。
”知能指数68の主人公、チャーリィが手術によって天才となる
過程を描いていて、同じ手術を受けたネズミのアルジャーノンが
驚異的な知能を得た後、やはり急速なスピードで知能を失うのを
見て、主人公が自分の行く末を知る”(解説より抜粋)物語です。
僕自身は、親子の愛情、特に母親の主人公チャーリィに対する愛情表現
に涙してしまったのですが、それには全く誰も触れないので困惑しました。
 
まあ、それぞれに感じ方が違って当然なのですが。
あまりにも僕が感じた部分に触れていないので、
今回ここに取り上げてみました。
「いや、私もそこにキタ!!...」 とか 「いや、私はこう感じた」とか
ありましたら「私の思うアルジャーノン」と題してメールで送ってください。
ホームページで取り上げたいと思います。
福冨英明へメール
2000.01.17
 
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