最近の福冨
2000年4月
皆さんお元気ですか。
桜も咲く季節になって参りました。
今回は3月にやったライブの話をしましょう。
まず3月22日 渋谷 ON AIR EASTで行われた JAM FOR JOY
というイベントに参加しました。このイベントは
音楽ライターの熊谷美広氏が主催されるセッションで、
総勢30名以上のミュージシャンが参加しました。
僕が参加したのは、去年の暮れ飛び入りで弾き語りをやらせて
もらったのを入れると、今回が2回目です。実にこのイベント
は十数回行われていてこれまでも色んなミュージシャンが参加
しています。何より驚きなのがお客さんの多い事。
今回も前売で300枚は売れていて、
根強い JAM FOR JOYファンがたくさんいます。
さて、今回は洋楽のカバーをするイベントだったのですが、
僕はメインでうたうのが2曲、コーラスで参加するのが数曲。
メインで歌ったのはキャロル・キングのSO FAR AWAYと
ジャコ・パストリアスの COME ON COME OVER(これは
小原健吾さんとデュエット)だったんですが、問題は
ジャコ・パストリアスのCOME ON COME OVER。
この曲歌っているのはサム&デイブというエネルギーに溢れる
ソウルシンガーデュオで「この曲歌って下さい」と熊谷氏に聞かされた
時は、はっきりいって「こりゃあ、きびしいぞ」と暗雲たちこめました。
なにしろカッコよくヤンなきゃって思い込んじゃって。
早速家に帰ってヴィデオ探しました。ファンキーなやつを。
あったぞ!テレンス・トレント・ダービーのライブヴィデオ。
しかし、人前で立って歌ったのってどんくらい前だっけ。
しかも踊って歌ったのって。去年は鎖骨折ってるし、今年に入って
から軽いぎっくり腰やったし、ヤバイゾ。ヤバイ。
まあヴィデオをみてわかったのは、こんなにカッコよくやれるくらいだったら、
すでにやってるってこと。がんがん踊って歌って
ベイベー ベイベー オーイエー!
やってますって。しかし何とかしなきゃってことで、練習しました。
テレンス・トレント・ダービーってジェイムズ・ブラウンの影響がおっきい人で、
摺り足移動と「アイマセックスマシーン」を連発すんだけど、今回の僕の
課題はアイマセックスマシーンじゃなくて摺り足移動だあ!しかしできん。
しかも 予想以上に疲れる。
そのうえリズムのきめに合わせて首ふってたら、脳震とうみたい
になっちゃって、しばらくうずくまってしまった。ヤバイゾこれは。
健吾氏に相談してみようと思い電話で話したが、「踊りましょう」という結論
が出ただけであった。まあ御覧になられた方には説明するまでもないのですが、
どこがテレンス・トレント・ダービー?どちらかというと新宿のディスコに突如
あらわれたフレディー・マーキュリーという感じだったようです。
COME ON COME OVERはイベントの2曲目で
4曲目がSO FAR AWAYだったんで、COME ON COME OVERが終わった
あとステージ横で出番を待ってたんですが、その間手足が震えてました。
これは緊張からくるものではなく、手足の隅々まで激しく血液が循環してた
模様です。おかげでSO FAR AWAY上ずってしまいました。
さて楽屋に戻ると「フレディー最高だったよ」とある方が声をかけました。
僕は「はじめて話し掛ける相手に’フレディー’はねえだろう」と内心ムッ
としたんですが、口から出てきた言葉は「ありがとうございました。」
すると彼は「フレディー今度クイーンやろうよクイーン」僕は
「フレディーフレディーいうなあ」と心の中では叫んでいたのですが、
口から出てきた言葉は「是非。」マイルゼ全く。
さてイベントは最高に盛り上がりました。
学園際を思い出した一日でした。
そして3月31日秋葉原クラブグッドマンでのライブ。
共演は桑村達人氏。
メンバーはベース岡田治郎氏、ギター鈴木禎久氏、
そしてパーカッション山口とも氏という素晴らしいメンバー。
僕は久々にピアノを弾きました。お客さんも結構はいって始まるまえから、
気分は上々。1曲目MY HEROからはじまって「今日はいいぞ」
ともうひとりの僕が言っておりました。あとMC が良かったね。
というかお客さんの反応がよかったっす。
一緒に歌ってと言えば、一緒に歌ってくれるし、笑って欲しいところで
笑ってくれるし。やはりライブは客と作るものだと、あらためて
実感しました。しかもアンコールまでしてもらって。
曲用意してなかったんでビリージョエルの「ニューヨークの想い」
を弾き語りでやりました。
来てくれたお客さん!本当に有難うございました。
終わったあとのビールは最高でした。
今年はどんどん人前に出ていくつもりなんで、期待しててください。
また今回来られなかった方、是非次回は足を運んで下さい。待ってます。
福冨英明 2000.04.03