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題してBBDの「いまさら聞けない技術講座」
特別編「ロンドン紀行」

2002.01.22
其の06.英国通信事情
A Web Life in Cambridge 編
☆ つながんね〜! ☆
 
今回は、やっと技術系らしい話でこちらの通信事情のお話をメインに...
したがって写真はあまり掲載しませんが、サービスカットを数枚。
サービス.モーガン君、カメラに興味津々
メールやHPの更新用に今回はノートPCとデジタルカメラを日本から運び、このコラム
を書いています。一応スペックなど書いておきましょう(技術系っぽくね)。
ノートPC:富士通FMV−5233NU/W (カラー液晶Disp)
PentiumMMX-266MHz 48MB-EDO-RAM 3GB-HDD
LAN-on board USB-pre fixed + additional MODEM(56.0KbpsPCMCIA)
+ External media driver & 64MB + 32MB Smartmedia-card
デジタルカメラ:オリンパスC−100 (130万画素)
+ 64MB Smartmedia-card x 2
という感じです。
庭には春の息吹が...
もちろん、PCはかなり旧型で実は仕事のついでに秋葉原で見つけました。
ノートPCの中古を大量に3万円台で売っていたもの。(結構歩いてみると
こういうメッケモンが転がっています。メールとWEB検索しかしていない人
にはこれで充分。CDも聞けるし、簡単なゲームも出来る!快適!)
これにカードモデムをつけて、税金なども合わせ大体4万円でフルセット
もちろんOSがついていないので、こちらは日本語のOSを用意しました。
Windows98・SE、これは昔使っていたPC用でしたが、数台購入したうち一台
が違うOSを使ったためインストゥールの必要がなくなったもの、で...新品。
これに、フリーウェアのデジカメ用ソフトや、WEB更新用のソフトを乗せて
それから、もちろんデジカメのドライバも乗せて運んできました。
 
まあ早くはないけど、メールとかデジカメのデータ転送には全く支障が無い。
で、日本にいる間に自分のアカウントで通信が可能なことを確認。
ちなみに、物理的には結構重い(全部で7キロくらいあった)
 
自分のウチではISDN、オフィスはケーブルTVのWEBサービスなので、
56.0Kbpsモデムはメチャクチャ久しぶりで、イヤホンで「ピーッ・ガーッ...」
っての聞きながらチェックしたりして楽しんじゃいました。
 
カメラのほうは結構使える...いちばん簡単で安い奴を買ってきたんだけど
(1万5千円程度...メモリー足しても2万円以下)快適で、200枚くらいは
平気で撮り貯めできる。使い方も覚えれば楽で、USBでPCと通信すると
まるでフロッピーディスクかCD−ROMのように手軽に写真データのやり取り
が出来る。これはすぐれもの...従兄弟が欲しがっているのでおいて帰るけど
帰ってからもう一台買おうと思っています。画質もご覧のとおりで、自分には充分。
 
で、話はさかのぼってヨーロッパ到着第一日目、従兄弟のうちでまずNET接続を
試みましたが、なんと不成功...どういう経路で接続を試みたかというと、自分が加入
しているプロバイダが海外接続サービスをしているということで、まずはそこを利用しようと
考えました。(持参のPCのメーカーと同じ会社がやっているプロバ、そういえば97%!で
ギター弾いてくれている方はその会社の方だったような...日本では大変便利です。)
 
アクセスポイントが2つあって、接続方式が V.34 方式の海外接続用ポイントと
V.34 ないしは 56K flex V.90 方式のいわゆる一般的なモデム用のUK国内用
ポイントがあり、もちろん最初は後者に接続...
 
これがつながんね〜んだな、全然!
 
とりあえず、話中ってのはそんなにないけど、接続後に相手側の通信トーンが
返っていなかったり、上手く通信交換できていてもネット交信の確立が出来な
かったり...やっと、接続に成功してもアカウントとパスワードを読むとなぜか
「パスワードが間違っています...」 だって!どういうことかね?
 
全く同じ接続アカウントで、日本国内では簡単に接続できているんだけど、
原因は全く不明...この夜挑戦すること100回以上...(従兄弟にはご迷惑
おかけしております、全くもう!)とにかく、到着したことだけは伝えようと思って、
結構必死でした。で、深夜に一回つながったんだな...で、メールの確認
だけして切断したら、なんと、東京でチェックしたときの接続回線につなげていて、
つまり国際電話してたって事...めっめんぼくねえ!
 
結局、国際電話で頻繁にアクセスするのは無理だし、こんな状況じゃ全然埒があかない
と諦めて、翌日街へ出たときに調べて、こちらで新たにプロバイダと契約して(短期の予定)
仮の接続でWEBを利用しようと考えた...
ご主人様電話中
こういうとき、まず考えるのは新聞とか雑誌のプロバイダの宣伝だな...
しかし、従兄弟のうちにあった日本語の雑誌には、NTTとかIBM系のプロバの
広告しかなく、しかも現地駐在の日本人向けでベラボーな額が書いてある。
同じミスはしないぞ〜!!
フッと頭に浮かんだのは、「HMVとかヴァージンメガストアにいけば、タダで宣伝用の
サインアップCDを配っているんじゃないか?」という事。「だけど、日本じゃねーからナ!」
とはいうものの、実際HMVに並んでました...
 
BTopenworld (”BT”は英国のNTTですね、だから差し詰めNTTがやっている
インフォスフィア見たいなプロバですかね...)のサインアップCDがあったので、
早速その夜持ち帰り、従兄弟の家で挑戦...
 
しかし、まず調べてみるとCD起動のセットアップバッチ(つまりインストーラー:
通信環境用の設定ソフト)は、いきなりIE(インターネット・エクスプローラbyMS)
OutlookExpressの再登録まで行うように設定されていて、しかも必須項目。
「これじゃ、このPC外人にされちゃうジャン」(つまり、海外用の英語版IEをインストゥール
すると関連の通信用プログラムが全部英語版になってしまい不便では?と考えた)
しかし、IME(フロントエンドプロセッサ:分かりやすく言えば日本語の辞書機能)
他のプログラムには影響ないと考え、とりあえず必要に迫られて挑戦...
そしてご覧のように外人にされてしまったIE(ハードコピー:見にくいので一部分)
早速サインアップ...一ヶ月£14.99は安いのか高いのか見当がつきません。
まあ、日本でも月額3000円程度のプロバはたくさんありますが...
続いては、見事外人にされたIEを使いながら自分のポータルサイトでメールの
チェックをしようと思ったんだけど...また、前夜のごとくつながらない...
 
なんで〜と思って、イヤホンで「ピーッ・ガーッ」を聞いてみたら、なんと...
「ゆーだいあるっと、ろんぐなんばー...ちぇっくあんどとらいあげーん!」
「って、これいわゆる番号が違ってるって奴!?...なんで〜自動セットアップで
勝手に書き込まれた電話番号なのに、どーして違うのか判らん!!」
 
結局この夜は、何度もこのメッセージを聞いて(一応、ダイアル方式とか設定が
間違っていないか確認した...)遅くなってしまったので、従兄弟に悪いと思い
諦めることに...このまま通信できずかぁ〜!?
 
そして結局ロンドンから今度はケンブリッジに移動して、再度挑戦。
今度は時間が結構あるので、いろいろ確認しながらやってみた。
 
すると...
BTopenworld のアクセス用のアイコンなどが登録されたフォルダにチュートリアル
(いわゆるヘルプのソフトですかな...)のプログラムがあり、一応それを動かしてみた。
するとご丁寧に、IEとOutlookの設定を音声付でご説明している...俺は、
アクセスポイントが表になっていたりする奴が出て来るのを想像して見ていたんだけど
ふと、接続設定のところをあけてみると、「この番号を書き込んで接続」って、おい
昨日使ってた番号と全然違うじゃねーの...もしかしてこれ使えるのかな?と
何の気なしにそれで挑戦してみたら...なんと一回でつながった!!
 
「あほくさ...自動設定でいいかげんな番号教えてくるなんて、日本じゃ考えられない。
全然わからないやつがサインアップしてきたらどうすんだ!?」と憤って、以降は通信OK!
これが自分の現在の仕事机、旅行用PCセットは現地で寄付の予定
しかし、その後通信を試みてもどうやらアクセスポイントの状況ってのが
非常に悪いらしく、日本でいうとテレホの時間帯(11:00〜)始まったばかり
の頃に、56Kモデムでアクセスを試みるのとあまり変わらず、
ダイアルを10回以上試行してもつながらないときが多い。
 
さらに、56Kなんで早いわけがなく、しかも日本のポータルサイトなどに
アクセスするとレスポンス(ご返事)がいらだつくらい遅いです。
 
いろいろ調べたら、ISDN、ADSL、ケーブルネットなど色々種類はあり
価格的には日本との通貨格差を30%前後と考えればそんなに違わない様子。
でもケーブルは3Mbpsまでって書いてあるのが殆どで、日本のほうが
ワンテンポ速いかな...機器は高かったし少し古かったけど、利用するほうは
それほど差が無い様で、TVゲームなどの事情も近しいのでは...
 
英国のインターネット事情の話で言うと、叔母から聞いたところでは、
どうやらプロバイダ間の競争が激しいそうで、契約時1年間無料とか
そういうサービスが一時はやったそうで、老若男女問わず本当に多くの
人が「インターネット中毒」のような状態になったそうな...
 
そのおかげで、特定時間帯の通信割引(日本でも深夜に電話すると安いよね)
など、全くなくなったそうで大きな社会問題になったということ。
 
やはり、コンピューター中毒のようなケースも多く、一日中コンピュータに
しがみついて、殆ど人格が破壊してしまうケースもままあるとか...
この辺も日本と事情が似ているような気がします。もっとも日本では、
そういう精神的な屈折が、衝動的な暴力など、破壊的な方向に行くケースも
多いと思っていますが...いずれにしろ、英国でも通信事情は
進化の最中で、それに付随するさまざまな弊害とか解決しなければいけない
問題が山積みのようで...日本と良く似ています。
 
BBD
2001.01.22 (ローミング・結局駄目で・新契約!...)
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