業界初!技術系コラム
題してBBDの「いまさら聞けない技術講座」
2001.06.10
6月がやってきましたね。梅雨です、湿気にはくれぐれも注意って感じで、
洗濯物とか乾きものの保存とかだけではなく、人間関係も湿っぽく
ならないように注意しましょう。
てなわけで、乾燥剤の準備はいかが?...
「今更聞けない技術の話」だぁぁぁ!
なんだか色々と忙しくなってきたけど、新しい録音機材がやって
きて(24chレコーダー)少しだけハッピーなBBDですじゃ。
さてさて今回は予告通り(予告先発みたいなもの!?)前回の続き
「インターネット・オークション道(入札編)」(ガチンコじゃありませんが...)。
と、始める前に...オークションと言えば今、巷でニュースになっている
のは、話題の国内最大のオークションサイトが5月末に有料になった
事で、前回も少し書いたかな。
実はこれがえらい騒ぎになっちゃっていて、5月末はパニック状態でした。
かなりトラブルが多かった事に加えて、主催側の責任負担があまりにも
少なかった事など今回こういうシステム変更に至った原因は
数多くありますが、インターネットの良い点と悪い点をどちらも露呈した
形で、ネットビジネスを目指す企業やプランナー等には良いお手本
(良くも悪くも)になったみたいです。
その辺は客観的な部分ですが、有料化に際して科金システムへの登録作業が
必要なわけで、その切り替えをわずか数日の内に完了してしまおうと
言うのが主催側の目論見だったようですが、完全に失敗でしたねこれが。
5月28日早朝を境に登録無きユーザーの出品・入札など全ての操作が
出来なくなると言う事で、継続して利用したいユーザーが大挙して
登録ページに殺到して、これがまた大変な騒ぎになってしまった訳です。
事前に登録の受付をするといいながら、技術的な問題があったのか、
2日前まで登録エンジンが全く機能せず、始まったと同時に混雑で
まともな利用が出来ない状態だった様です。
ある意味当たり前とも言えるような気がします。
なにせ200万人位利用しているらしいので、わずか2〜3日で全員が
登録を済ませるというのは至難の技。
ましてやセキュリティーレベルが高い暗号化モジュールを利用した
プログラムで、普通でもかなり動きが鈍い訳で、オークションを利用したい
ユーザーが殺到すればどうなるかは明白だったでしょう。
数字で言えば後の仮認証のシステムが動くまでに登録できた人数は
4万人前後だそうで、全体の200万人から比べたら2%...
システム自体も最初は負荷の事から一時間に2000人までという
登録制限がかかっていたそうで要領が悪ければ、普通の人には
手も足も出なかった筈です。
色々とこういう時は裏技が使 えるのでその辺も判っている人間には簡単だった
ようですが、いずれにしてもシステムが悪いと言わざるを得ない結果ですね。
操作が出来なくなったユーザー達は、出品したオークションに思ったような入札が
入らない...開始価格を下げたり、最低無し(その方が人気が出る、
詳しくは前回参照)の出品は信じられないような安値で落札される...
どうしても欲しいのに入札が出来ない...なんて、現象が起きてしまいました。
さらに、有料化以前の出品や、変更日をまたいでの出品や入札など、
取り消したくても出来ない訳で、「この出品、無かった事にして欲しいん
だけどなぁー」というケー スや、運良く登録できた人に取っては
「他に参加している人が少ないから、全然値段が上がらなくてラッキー、
色々落札しちゃえ」なんていうのもあったようで、これにまつわるトラブルも
ものすごく多いようです。 特に28〜30日頃に終了した物件は、
予想していた(というより期待していたかな )価格に至らずにオークションが
終了してしまったから、強引に入札をキャンセルするなんていう荒技を
使った人がかなりいて、その後かなりトラブっているみたいですね。
知人もいきなり入札をキャンセルされて「公平なオークションを期するために
この出品に対する入札は総てキャンセルします」というメールが来て激怒していた。
確かに"公平な"ってのはおかしいけど、気持ちは判るな。
値段が思ったより上がらなくてガッカリっていうのは良くある話だけど、
この時は市価の3分の1位だったらしいし。
6月に入って突然「仮登録」なる措置が出現し(これって元の「安全でない!?」
オークションに戻ったってこと?)騒ぎも一段落したみたいですが、
これは主催側の明 らかな失態ですね。
ある意味独占的なレベルで利用者が多かったサイトだけに
そういう人気がアダになった感じでもありますが。
株が下がった...(と言っても高いけど)感じですね。
実際、6月早々一週間で株価が20%近く落ちている(オークションだけの
要因では無い様ですが)し、もっとすごいのは問い合わせを一切拒否
(電話番号などを目につくありとあらゆる所から削除したらしい)し、
メールでの問い合わせには定型の返答を送ったそうで、登録できない人
のために紹介された裏技(かなり危険な方法だったのは事実ですが)を
紹介した人物はご丁寧にIDまで抹消される徹底ぶり。
この辺は掲示板などを丹念にみていると面白いですよ。
評判が悪くなったのは間違いないですね。
いずれにしろまだまだ他のオークションサイトは、参加人数や出品件数が
足元にも及ばないレベルなので、このサイトが一番人気なのは変わらない
だろうけど、まだまだ今後改善の余地があると言う事で、
他のサイトも頑張れ〜っていう感じです。
まあ使い勝手が良くても、欲しい品物がなければどうしようもないけどね...
さてさて、この話はこれくらいにして、入札編に入りましょう。
前回説明した通りで、出品に成功したA君。
見事出品した物を落札してくれた人がいて、早速取引にはいる事に。
BBDに言われたままに、オークションサイトからのメールの通り、
相手に取引に使う支払方法(銀行支払・郵便振替など多岐に渡る)、
送品方法(宅急便・郵送・手渡 しなどこちらも多彩)、
さらには自分の連絡先や住所なども書いてメールを送信。
翌日には相手からのメールも入り、銀行支払および「ゆうパック」を使って
送品する事に決定。無事に品物の取引が終わる事に。
その後、BBDに言われたとおり「評価」を して、取引終了
(評価に付いては今回、入札編で説明します)。
初めての取引が成功して気を良くしたA君。
思わぬ金額に跳ね上がったCDのおかげ でホクホク。
かなりオークションに興味を示しているようで、次なる出品物を捜そう
と中断した部屋の片づけを再開。
...と、そんな折りに押入れの隅から昔凝っていたアニメの人形
(フィギュアっていった方がかっこいい...)が幾つも出てきた。
「おっ!これも売って一儲けか...」一瞬そう思ったA君だったが、
何体か引っ張り出して、ちょっと並べてみると何となく愛着が湧いてきて思った
「そういえば昔、 あと2個あったら全部揃ったのにな...考えたら悔しい!」。
出品するためにはまずリサーチ。
オークションサイトに同じ様な物が幾つか出品されているか見て、
相場を調べなければならない。
またBBDに電話して、こういう物はどこに出品されているか聞き出す事にした。
すると「恐らくアンティーク・コレクシ ョン−おまけ 迄行って、
そこで商品名でサーチ(検索)かければ良いのでは」という返答。
早速試してみると、なんと500件もある。
当時、お菓子のおまけとして一つ300円ほどで買えた物であるが、今や一時代
過ぎて復刻版が出たり、昔より綺麗になってかなりの分量発売されている。
昔通りの品物はないが思ったより相場は安く、見ている内に欲しくなってしまった。
「幾つかGETして、会社の机に並べるかな...そういえば同僚はボトルキャップ
のフィギュア並べてたなぁ...俺の机、殺風景だしなぁ...」
そう思ったら矢も盾もたまらなくなって、またまたBBDに電話。
「欲しい物があるんだけど、どうや ったら買えるの...」。
BBD:「今度は出品した経験があるんだからかなり簡単だよ。
まず自分のIDとパスワードでログイン。で検索した買いたい物をクリックして
商品説明を表示させて、 そこにある入札価格に自分が払える最高額を入れて、
そのしたにまたパスワード入れる。それで、そのしたの入札ボタンを押して
確認画面へ移動して、そこで確認を押せば、入札完了さ。」
A君:「本当だ。これで買えるんだね...簡単簡単!」
BBD:「いやいやまだまだ、元の商品説明の画面にして。
残り時間の表示があるだろ、それまでは君が入札した値段より多くだしてもいい
と思った人が、落札できる可能性があるって事だ。だから、安心しちゃいけない。」
A:「えっ、ちなみにこれ今400円だけど、俺それでも高いと思うんだけど、
それでも買えないの?」
B:「オークションの入札は主観的な金額の判断が一番いけない。
君が400円でも高いと思っても、誰かが410円出すと言ったら、
君の手には入らない。君が400円で売ろうと思った物でも、
やり方を間違えれば10円とか20円になっちゃうんだよ。」
A:「ってことはいくらにすれば買えるの?」
B:「それは判らない。希望落札価格ってのが書いて無ければ、
幾らでも高くなる可能性はある。そんなフィギュアでも
10万円とか100万円になるかも...まあ、
少し大げさだけど。」
A:「残り時間ってどういう意味?」
B:「そのまんまの意味だけど、そこクリックすると新しい画面で、
時計が表示されるでしょ、後何時間って書いて有る?」
A:「1時間8分...」
B:「そう、その下に終了時刻が書いて有るだろ。その時間までは誰もが入札
できるんだよ。但し、落札希望価格ってのがあれば、そこに到達した時点で終了。
それには あるかな?...ん、無いか。意外と人気の商品は希望価格で
入札してくれる場合があるよ。みんな競り合って時間を使うより素早くオークション
を済ませたいんだね。俺もどうしても欲しい物は、これを使うよ。
気持ち高めでも手間や時間には変えられないしね。」
A:「この"自動延長なし"ってのは?」
B:「それは延長なしなの?、延長がありかなしか...
これで最終的に落札する時の作戦が変わるんだよ。
基本的なルールでは延長ありの時は、終了5分前以内に入札が有った
場合は、終了時間が5分延長される。だから、いつまでも終わらないで、
延々値段が上がるオークションなんていうのもある。」
A:「じゃ逆に延長無い方がいいんだ...」
B:「そりゃ一概には言えないよ。人気のある物だとそれまで
10円とか100円単位でジリジリ競っていたものが、終わる10秒前位に、
『えっ?!』っていう値段にはね上がって、それまで競っていたのは
何のため?なんていうのも良くある事さ。」
A:「なんか理不尽だな...」
B:「いやいや、それがオークション。売る方は一円でも高く!、
買う方は一円でも 安く!。これが総てかもね。...
さてここからはテクニック編だな。」
☆テクニック編は次号の分割後記(トラブル編)に載せます。
〜〜 中 略 〜〜
★ 一 時 間 後 ! ★
A:「ねぇねぇ、残り時間後15分だけど、まだ何も起らないよ。」
B:[そのまま行けば良いんだろ...でいくらで入れたの?]
A:「420円」
B:「それって人気有るの?他のオークション見た?」
A:「昨日見つけた奴は、同じモノが2400円くらいで落札されてた。」
B:「ってことは、もっと上がるわけだな。ちなみに画面は最新?」
A:「ってなに?」
B:「終了時間まで後何分位になっている?」
A:「あれ、あと5分くらいだな、表示がおかしいや...」
B:「んじゃねえって...更新ボタン押して見ぃ!」
A:「あぁっ!、大変だぁ、あと4分...しかも値段が1400円になってる。」
B:「ほら言わんこっちゃない。どうしても欲しいの?」
A:「うっ、うん。でも高いかな〜」
B:「欲しいんなら入札しないと、目の前でもって行かれるぞ。
他には同じモノ出てないのかい?」
A:「調べた限りではこれが最後みたい。」
B:「じゃあ入札だ。いくら出せるの?」
A:「2300円...でも、どうしても欲しい。」
B:「じゃあ俺の言うとおりしろ、入札額に今表示されている金額
の倍入れて、パスワード入れて、詳細な残り時間を別ウインドウで開く。
で確認して次の画面に行く。 そこでもう一度残り時間を開いて、残り時間が
10秒切ったら「入札する」を押す。
それで、表示はどうなった?」
A:「現在の最高入札額...」
B:「よし、そしたら時間表示のウインドウの商品タイトル
をクリックして、詳細を表示してご覧。」
A:「うん、した。」
B:「なんて書いてある。」
A:「残り時間は「終了」になってる。」
B:「落札者は誰?」
A:「誰って?、××××××って、俺のIDだぁ...ヤッター。」
B:「慌てない、幾らになってるの?」
A:「2352円...なんか半端だけど、うまく行った。」
B:「よしよし、きっと時点の奴が2252円で入札したから
100円高い値段で、 落札できたんだよ。」
A:「感謝、感謝。こんど送られてきたらみせてあげるね。」
B:「ホイホイ。じゃあね。」
さてさて、オークションの最大の醍醐味はなんといっても、
普通には手に入らない物が、商品として多数扱われている事で、
前の回の時に書いたセカンドマーケットの本質はここにある。
発売完了品・絶版・おまけ等の非売品・骨董品・珍品・貴重品などなど、
需要と供給のバランスが微妙な物程人気を呼ぶ訳です。
そう言う物に値付けをするのはなかなか難しいので、コレクター相手に
商売をしているショップはやはり主観的に価格を設定し、それをお客さんの
判断で客観性を持たせる、そんな作業の繰り返しから 相場が生まれるわけです。
さて、次回は第三弾「インターネット・オークション道(トラブル編)」をお送りします。
次回は基礎的な用語と闇の世界の呼び方、さらに困った出品
や困った参加者、色々なトラブルに焦点を当ててみましょう。
次回はまた月末に...
ビデオ見てね!動画・音源新ページ公開中
ついに6月12日オープン。新曲有り!
ではまた。 BBD
2001.06.10 (オークション・競って気がつきゃ・定価の倍...)
97%!ディレクター兼ドラマー兼コンポーザー兼雑用!!BBD
#比重で言うと、ディレクター<ドラマー<コンポーザー<雑用#
質問やご意見お待ちしております。
BBDへメール (質問・反論・ご意見、大歓迎!)