業界初!技術系コラム
題してBBDの「いまさら聞けない技術講座」
2001.05.25
やーい! 今月は久々2度目の登場だいっ!...
やればできるところ皆の衆にお見せしちゃるわい!
5月も終盤...雨も多くなってくるゼョッ!
行ってみるかいな.. .「今更聞けない技術の話」だぁぁぁ!
節操無く、お仕事捜して三千里薬局!?
なんじゃ一体?...
少し忙しすぎて血迷っているBBDですじゃ。
今回は色々と基礎知識を身に付けつつある皆さんが、
最も興味ある話題の一つに、技術的見地と人道的見地の両面から
挑んでみたいと思って、ここにコラム化いたしやした。
題して「インターネット・オークション道(出品編)」
(ガチンコじゃありませんが...)。
前々回、Q&Aをまとめて掲載しましたが、実はそこに載せた以外で最も質問が
多かったのがオークションについてで、様々な用語や、実運用時の疑問や、
トラブルシュ ーティングなど...多岐に渡って聞かれていますので、
少しづつですがその辺にお応えしようと思いここに載せてみました。
オークション自体の起源や進化の過程、あるいは歴史みたいなものは、
自分は専門外なので、ある意味知識がない事を逆手に取り、
客観的な部分のみで表現してみましょう。
今回と次回の2回に分けて、オークションに品物を出品するケースと、
欲しい物を落札するケースで説明しましょう。
さらには時々あるトラブル等も少々説明しま しょう。
さて、あなたはどこかに買い物に行って、ある物を手に入れるべく捜したとします。
最初に行った店であなたはそれを見つけて400円で買ったとします。
消費税付けて420円払って手にいれた品物を、紙袋にいれて街を
歩いている途中で、全く同じ物 を500円で売っている店をみつけて、
自分は買物上手だったと思ったとします。しかし10分後に今度は350円で売って
いる店を見つけたら、こんどはガッカリするでしょう。
「最初からどこの店がいくらで売っているのか、そう言う情報が判っていれば
無駄な事しないで済んだのに...」そう思うでしょう。
それをインターネットで実現したのがネットショッピングの初期の理想ですね。
また、自宅にいながらネットにアクセスすれば欲しい物がいつでも手にはいる。
決済方法もカードが使えるし、受取も自宅でOK。これってかなり便利だと、
初期は良い方に考える要素が先走って、小売店等で導入するケースが
増えたり、逆に小売店に足を運ぶ消費者が減るのではないかと言う
恐怖感が起きたり、まあ様々な反応でした。
今は少し定着したようで、小売はある意味での特化を前提にした進化を始め、
ネット上のショップは競争が始まり、またセキュリティ強化に頭を悩ませ、
消費者にとっては環境が良くなり始め、販売側は一段と競争が激化し始めました。
これに対して不景気が引き金になって、二次的な物流...つまり
「セカンドマーケッ ト」というものが非常に意味を持ち始め、誰もが簡単に
入手できる物と、全く正反対の誰にもなかなか入手しにくい物...
そういう商品の対極化が起きたようです。
とまあ、堅苦しくなったので、少し省略して結論へ行きましょう。
この辺で非常に活躍しているのが「ネットオークション」で、
ここ4〜5年の間に主にアメリカを中心にその二次流通の主戦場となって、
近年は日本でも知らない人が居ないほど、知名度が高くなりました。
☆英語では二次市場:「Secondary Market」ですね。いわゆる
中古という解釈ですが最近は二次販売目的で購入した品物を中古
と呼ばずにセカンダリーなんて呼んだりしてます。
国内では色々な会社がオークションのサイトを作って、
オークションの場を提供していますが、海外とは違い圧倒的に集中度が高い
一社のサイトを除いてはほぼ横並びと言った印象でしょうか。
一番有名なのは数年前、株がドカーンと上がった事で有名なあの会社ですが、
出品点数も参加人数も桁ハズレで、海外の有名なオークションサイトが
日本国内に進出しても全くかなわない程です。
ここのオークションを参考に色々流れを見てみましょう。
A君は部屋が汚いと友人に諌められ、渋々大掃除を始め押入のなかを
整理していると 14〜5年前、友人と一緒に行ったライブハウスで押し売り
のように売られたCDと何故かサインの入った色紙、さらにはおまけで
配っていたポスターまで出てきた。
「要らないから捨てるか」と思ってふとCDに目をやると、未開封なうえに
そのジャ ケットには今や有名になったバンドのメンバーの若き日の顔が
並んでいる。「あれっ これってもしかして貴重なんじゃん...!」
そう思ったとたん、掃除は中断。あちこちに電話をかけて真相を調べると
やはりそうだ。今は有名になってしまったあのバ ンドが、売れない時代
に出してすぐに廃盤になったCDで、今や市価3万円は下らない品物だと。
友人の「オークションに出したら良いんじゃん!」と言う一言で、
オークションに出品すればすぐに大金持ちになれるような気分。
早速、挑戦してみる事にしてみた。
言われたとおりオークションのサイトを開き、「出品する」の項目を
調べて、件のCDを...と思いきや、「IDを登録して下さい」と...出た。
なんじゃこりゃあ?!
☆現在オークションは個人を特定できる情報を登録しないと、使用でき
ません。これは、取引上のトラブルを防ぐためで、これまでかなりの件数の
詐欺やトラブルが横行したための措置です。(入金したのに品物がこない
とか、違う品物が送られてきた等、色々ありました。最近まで登録が
必要なのはメールアドレスと利用者の住所氏名程度だったので、悪い事も
出来たのです。)個人情報としてはクレジットカード等の情報と個人のメール
アドレス、そのほか、住所や電話番号など入力しなければならず、
2001年5月末までは使用料金が無料だった物を、以降は月額数百円の
有料になりました。額を考えれば、主催者が登録料金で一儲けと言うレベル
よりは、騙されたりした時の為の保険だと思ったら良いみたいです。
まあそう高くないし、実際に損害を受けたときの保険制度は出来たようです。
気を取り直しID登録に挑戦、なかなか好きなIDで登録できないモノの、
何度か挑戦の後に登録完了。パスワードも控えを取ってさあ出品だ...
と思いきや、なんか複雑な画面。
「う〜ん、そういえば題名と説明文しか考えていないな〜、どうしようかな?」
逐一悩みながら、友人で詳しい奴に電話しながら指示を仰いだ。
眠い目を擦りながら(この人は午前中・時には午後3時くらいまで
眠くて使いものにならなかったりする)BBD登場。
A君の質問電話を危うく切りそうになりながら、怪しく応える。
A(A君):「一番上から、いきなり判らないんだけど、カテゴリって何?」
B(BBD):「君の出品したいのはCDだろ、それはアート・エンターティメント−
音楽− CD−ジャパニーズポップス...って辿って、お目当てのアーティスト名
を見つけたらそこに出品すればいいのね。ごく最近、カテゴリが細分化
されたから大体捜せばお目当てが見つかると思うよ。」
☆この場合、捜してるお目当てのカテゴリがない時は、その上のカテゴリから
「その他」を選べばOK。慣れてくると出品数が多くないカテゴリよりも、関係は
薄いが出品数が多いカテゴリに出すようになってくる。勿論、少しでも多く人目に
触れる場所の方が入札される可能性が高くなるからです。一応ズルですけど。
A:「写真を掲載って、どういう意味?」
B:「それは商品写真を掲載したい人のためにある、簡易FTPツール
で...って話してもわからんよね。それはパスしときなさい。」
☆デジカメで撮った実物の写真や、説明に使える写真を掲載するための
リンクで、ここを辿って言われたとおりにやれば、写真も掲載できます。
容量の制限は500KB制限でJ−PEG・Gifを3枚まで(画像の回参照)
ですが、基本的にあまり大きなファイルは表示に時間がかかるだけでなく、
入札者の興味を損ねる場合もあるので圧縮して(汚くない程度に)
3枚併せても100KB以内ってのが望ましいでしょうね。
テレホーダイの時間帯などでは、通信速度が10KB/秒以下に
なる事が多いので100KBでも大きい場合がある訳です。
A:「タイトルと説明は考えたんだけど、その下の販売方法とか
発送、エスクローサービスって何?」
B:「販売方法は最終的に買い手が付いたときに直接相談すればいいから、
初期値をそのままってのもいいし、一般的には銀行振込か代金引換
なんていうのがいいんじゃないの。送料は落札者が負担ってのが一番簡単で、
これなら着払いの宅急便が使えるけど、自分が送料負担するのもまあ
分かりやすい。というのも、落札した値段だけ、落札者が払えば良いんだから、
トラブルも少ない。後は一般的に支払い終了時に発送が分かりやすいかな。
先に送ってお金がこないってのは困るしね。代金引換(代引)の時は別だけどね。
海外発送はしない方がいい、というより説明文も日本語でかいているんだから、
あまり海外発送は必要がないかもね。海外の人でどうしても欲しければ
質問がくるよ。エスクローサービスってのは代引郵送をやっている会社が
あるってことだね。色々サービスがあるが知名度はイマイチかな。
使ったっていう話を聞いた事があまりないから、どうだか判らない。」
☆タイトルと説明に付いて少々。タイトルはやはり短めの方が好ましいですね。
まあ制限文字数があるので、そこまでには収まるように考えないといけません。
欲しがる人の立場に立って、「こんなタイトルなら見てしまうなあ!」という書き方
をした方が勿論良いですね。タイトルでも説明文でも検索が出来ますから、
キーになる文字を入れて下さい。しかし、書き方が色々あって統一しにくい
表現とか、アルファベットとカタカナとどちらでも良く使うようなキーワード
なら両方入れて置くのも一案です が、長くなるのは否めませんね。
説明文も同じですが、こちらは結構裏技で使っている人が多くて、説明文の
後に関連があるのかないのか判らないような単語が、ズラズラ ッと並んで
いるのを見た事がありませんか。これはキーワード検索をしたとき、
なるべく多くの回数、検索される様に関連がある語句を中心に、時には
無関係でも流行の品物などの名称を入れて置くのです。これも善し悪しで、
確かに出す方としては、 より多く人目に付く機会が欲しいし、検索する側
からすると絞り込んでも関係ない出品が表示されるのはあまり愉快ではない。
しかし、これが表示されるおかげで「余計な物買っちゃった!」なんていう事は
良くある事で、つまり効果があるって事ですかね。
A:「数量は1だね」
B:「幾つも持っている訳じゃなきゃそれでOK!」
☆ここで時々トラブルの素になるのが、セット売り。同じ品物を
5個売りたいときに 5個ワンセットで一人に売るのと、一個づつ5人に
売るのでは色々と違いが出る。勿論手間や送料も違ってきますね。
5個ワンセットの時は数量:1で、バラ売り可なら
数量:5で出品しましょう。
例えばチケットなど出品するとき、2枚連番でセット売りなら数量:1で
入札価格は2枚分の値段、バラ売り可なら数量:2で入札価格は1枚分の
値段だから、時々2枚分の値段だと思って落札したら、倍額請求された
っていうのは良く聞く話です。その辺は分かりやすく(他の人の出品を参考
にしよう)説明分に解説して置いた方が、ゆくゆくトラブルを防ぐ事になります。
A:「ここからページの下までに3つも値段を入れるところがあるけど、何なの?」
B:「最初の開始価格は文字どおり開始の値段。これはなるべく安くした方
がいいけど後の価格と微妙なバランスがあるので、大体プレミアが
付くモノ(貴重なモノや手に入りにくいモノ)は定価くらいから始める
のが無難。で、最低落札価格ってのは、君がこの程度の値段は最低でも
欲しいという値段。つまりその価格を越えないと落札できないってことで、
そこまで行かないとオークションが成立しない。希望落札価格ってのは、
その値段が入札されるとその場でオークションが終わるという価格。
例えば君が週末までに5万円必要で、確実に5万円以上になる物を
オークションに出品したら、希望落札価格を5万円と入れて置けば、
オークションも長引かずにすぐに終わるという事。普通は一銭でも
高くと思うから、これは高めに設定するけどね。でもって、最低落札と
希望落札はオプション設定なので、設定しなくても良いんですけどね。」
☆この3つの価格のバランスでオークションの流れが決定する感じですね。
いくら良心的な価格設定をしても、誰も興味を示さなければ買い手が
つきませんし、人気の品物だと言ってもまわりの出品者より割高になると
見向きもしてもらえない場合があります。それならと言う事で開始価格を
ビックリするほど安くして、最低落札価格をベラボーな値段に設定
すればいいと思いがちですが、いくら入札が入っても最低価格まで
いかないとオークションが成立しませんから、程々にと言うのが通例です。
中には最低落札価格が設定されているモノにはどんなに興味があっても
入札しないなんて言う人も居るので、微妙ですね。希望落札価格は別に
即決価格なんて言いますね。 これは「金に糸目は付けねえ!」っていう人
には便利です。時間の節約になりますし イライラしないで済むから結構好評です。
A:「じゃあ、オークション期間はどうすれば良い。」
B:「オークション期間・終了時間、それにオプションで自動延長・早期終了
ってのを説明しますかねぇ。期間は最短1日から最長で10日まで設定
出来る。色々な要因 が絡んで来るけど、終了日が金曜夜や土曜日に設定
されていると盛り上がるケースが多かったり、品物にもよるけど、慣れてくると
この辺のサジ加減が微妙になってくる 訳で...オプションの方はまず
自動延長、俺は嫌いなので延長オプション無しってのが好きだけど、
まあこれは考えて。早期終了は色々と困った事が出てきたときに便利なんで、
付けて置いた方がいいんじゃない。」
☆終了日・時間はかなり選択要因が多いです。例えば取引を急ぐ場合や、
自分が落札者とすぐに連絡取りたい場合は、期間を短くしてなるべく
終了時間に合わせてメールなどを見たり出来るように、時間設定も
考えましょう。時々、3日後のコンサートと かイベントのチケットを、あと6日
とかいう期間設定で出品している人を見かけますが、勿論これは
"間違い"、ないしは"冷やかし"だったりするので入札しない方が無難。
でもどうしても落札したいときはQ&Aで本人に連絡を取った方が
良いでしょう。オプションでは早期終了は上記の通りかな。
自動延長は入札が終了5分前に入っ たときに自動的に終了時間が
5分伸びるオプションで、落札する側からは結構気になるオプション。
例えば何人かが競って、価格がどんどん上がってしまうオークションなどの場合、
時間もどんどん伸びて行って、一般的に通信費が余分にかかったりしてあまり
好評ではなかったり。だから落札する側は5分前までにある程度安心な値段を入れ
て置くのもテクニックの一つ。この辺は次回(入札編)で詳しく行きましょう。
どのみちオプションは人気になる商品が適正な価格で出品されたときに、
有効になるので、基本的な部分をしっかり設定して、その後...と言う感じです。
A:「自動再出品って?」
B:「これは気にしなくても、再出品オプション後付けでも
できるから大丈夫だと思うよ。慣れてくれば雰囲気で、
再出品の必要性があるとか無いとか判断できたりもするけどね。」
A:「め、免責事項は...」
B:「良く読んでね。」
A:「で、」
B:「そのまま"続ける"をクリックして、その後確認して出品完了じゃい。」
A:「ほうほぉぅ...出来た!、出品完了!!」
B:「出品した人は、そのオークションが何人の人に見られたかとか、
ウォッチリストに追加した人が何人居るか、そう言う事が一目で見られる事に
なっている。その辺をこのオークションが人気があるとか、無いとか、判断基準に、
次回からもっとアピールする様にオークションの設定をしたら、良い訳。」
☆色々と書きましたが、何しろ経験を積むと色々判ってくるので、
とにかく一回出品してみると良いかと思います。確かに身近にあって
既に不要だと思う物を、捨てる前に出品してみれば、意外に必要としている人
が居るかもしれません。始めるとなかなか辞められなくなる物で、知り合い
にもガラクタの山が思いがけない大金に化けちゃったなんて言う人も
いますから、馬鹿にしたもんじゃない。やはり全国に散らばったオタク
が毎日見ているサイトだから、あなたの価値観が全てではない事はすぐに
証明できます。しかし、ガラクタも売りきってしまえば無くなる物で、無尽蔵
ではない所なんて、資源問題と近い話で小さな商業社会モデルを
見ているようなものかもしれません。
さて、近々第二弾「インターネット・オークション道(入札編)」をお送りします。
入札・取引の手順 や、緊迫する競り合い、さらには
横行している詐欺の手口など説明してみましょう。
月に2回更新が、リズム崩れちゃってるので、次回は少し早めにアップしましょう。
ビデオ見てね!動画・音源新ページ公開中
ついに6月ニューオープン。新曲有り!
ではまた。 BBD
2001.05.25 (オークション・出して気が付く・ゴミの価値...)
97%!ディレクター兼ドラマー兼コンポーザー兼雑用!!BBD
#比重で言うと、ディレクター<ドラマー<コンポーザー<雑用#
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