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新サービス開始(あなたの音源をCDにします)
業界初!技術系コラム
題してBBDの「いまさら聞けない技術講座」

2001.07.25
あぢぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
いきなりかよ〜おい!...俺たちブデ族にはえらいシンドい季節が
またやってきた訳っす。去年も冷房でカゼひいたし。
暑さなんか吹き飛ばせ〜...
「今更聞けない技術の話」だぁぁぁ!
 
AI見に行くぞ〜って、宮田愛の「AI」じゃないぞ。(映画の話)
って先月かいたけどまだ行ってません...サビシィ...
 
かなり私的な話で恐縮ですが、うちの会社に新しい重役が入りましたので
紹介のペー ジを作りました。ぜひ見てやって下さい。
特にカワいぃもの好きの方は必見! ここょぉ〜ここ
事務所のアイドルと化しつつあり、近々モデルにして会社
のシンボルを色々デザインしてみようかなんて話もしています。
(あっ、すでに最初のバナー広告に登場してます。)
 
さてさて今月も更新が一回になっちゃいました。
色々と音響関係のお仕事で身動き取れなくなっていて、
皆さんにはご迷惑お掛けしますが、まあゆるしてちょ。
 
今月スタートする新しい「マスタリングサービス」は、
音響関係のお仕事で最近少しづつご要望が増えてきた、
アナログ音源のCD化...という部分を柱にして、少々そう言う事で
お困りな皆様に、簡単なサービスを提供しようと言う試みです。
強いて言えば、これが「新しいCDの制作費」になる訳で、
この不況の時代に音楽で食べて行くにはキビシイんです...
といわんばかりの、プロ仕様の音響一般サービス
(業界初...か、どうかは知りませんが!)なのです。
 
さてさて、以前に紹介した("Noise"の回だな、たぶん!)音源マスタリング
のお仕事がこの様なサービスの下地になっている事は言うまでもなく、
これまでも、WEBで聞けるような音楽ソースや、
こどもステージ等で販売しているCDの録音・マスタリングまで、全般的に
手がけてきて、まあ色々とご要望が増えてきたので、こうなった訳です。
 
この電車の走行音のCDは、鉄道ファンには懐かしい、
「京浜急行230形」の最終運転の時の走行音をカセットテープから
デジタル化して作った物です。
 
このCD、8/9から14日迄、上大岡の京急デパートで「2001京急鉄道フェア 」
っていうイベントで限定発売されるから鉄道ファンの皆様はぜひ買って下さい。
 
少し内容のご紹介も こちらのページ でしています。
よかったら覗いてみてください。
 
今回は「アナログとデジタル」を、
音響や音楽の部分から攻めてみたいと思います。
 
アナログとデジタルってもともと英語からきているのはご存知の通りですが、
すでに日本国内ではこういう風に書けば、何を指しているか判る様に
なったでしょう。 デジタルとアナログ"Digital""Analog"ですが
どういう意味と聞かれてすぐに完璧に答えられれば、それだけで
一生食えるっていう位に意味の奥が深い。
 
もとより、大意は一般的に浸透しているので、会話の中で出てくる分
にはそれだけでいいんじゃないかと思っています。
間違っている用法も時々あるけど、「国語(言語といってもいい)は生き物」
だと思っていますから、場面やTPO等で用法が色々変化するのは
悪い事じゃ無いと思っています。 話がそれた...
 
デジタルっていうのは離散的っていうのが本来の意味で、
アナログっていうのはこれに対して連続的っていう意味です。
 
想像していたのとは少し違うかも知れませんが、これが本来の出発点です。
 
音楽屋とか映像屋さん、あるいはコンピュータの世界で、
デジタルっていうとデータ が小さくて再現性に優れ、
通信・授受に労力がかからず、処理が簡単...色々と出てきますが
そういうのは本来の意味ではなく、デジタル化された物に対する形容で、
デジタルっていう言葉の意味じゃありません。
 
同様にアナログは、時代遅れとか頭が固い(それはアナクロで
ないのかねぇ!?)なんてひどいのも含め、データのやりとりが複雑、
時間がかかる、処理が大変、ノイズなどの混入率が高い、
再現性が低いっていう後ろ向きなのもありますが、音響屋さんとか音楽屋、
あるいはデザインの世界などでもそうですが、人間的だとか、
ウォーム (Warm:暖かいって事)だ、(耳や心に)優しい、
とか細部の再現性にはアナログで無ければ駄目だなんていう声も
あったりして、まだまだ必要性があると認識されているようです。
 
それではこのアナログとデジタルについて
数回シリーズでお伝えして行きましょう。
 
さて、電車のCDの話に戻りますが、この音源はカセットテープで、
つまりアナログだった訳で、これをCDにしたんだから
最終的にはデジタルになった訳で...
これを変換と言う風に呼んでいます。
 
アナログからデジタル"Analog to D igital Transfer"
と言う風に呼んでいて、技術屋さんはAD変換と一般的に呼んでいます。
 
勿論逆も存在するわけで、それはDA変換ですね。
 
時々聞いた事があるでしょうが、これを行うのにコンバーター
(つまり変換器)が必要なわけで、現在ではAD変換器(:AD Converter)
DA変換器(D A Converter)というのはごくごく小さな
マイクロチップ(ないしは集積回路)で行っていますね。
 
例えばデジタル体温計は、温度というアナログの値を
デジタルになおして表示しているからAD変換、とか
最近の携帯電話は声というアナログのデータをデジタルにして送ったり
受け取ったりして、また電話で受け取ってアナログの声に戻すわけだから、
AD・DA変換両方しているとか、簡単に説明できてしまう。
 
便利ですが、一概にそうとも言えない場合も多いです。
 
電話は構造やデータの送受信まで考えればそう単純ではないですし、
音響機器の世界では複雑すぎて作っている方が判らなくなったり
したりして(そんなことはないか...)。
 
今回は少々概念的な事から入りますので、
本当に基本的な事は次回から少しづつやりますが、
最初に書いた離散的・連続的っていうのが
何を表すのか少しだけ考えてみ ましょう。
 
あくまで概念的ですよ。
雰囲気はナゾナゾみたいですが。
 
デジタル離散的アナログ連続的ですよ...
 
さて、ある男が迷っています。どうしても聞きたいCDがあり、ショップまできて
目の前にそれが並んでいるとします。それを"買う""買わない"か...
結論が出ません。懐具合は寂しいし、買ってから後悔する程度の
物ならどうでもいいのですが予感としてそうでもなさそうで、
自分でもイライラするほど迷っています。
 
この"買う""買わない"デジタルです。
 
さて同じ男、次の日も同じショップにきました。まだ悩んでいますが、
選択肢は昨日 の"買う""買わない"だけではなく優柔不断に、
"レンタル物を借りる""知人に買わせて借りる"
"ネットでダウンロードする""安くなるまで待って買う "
"中古を買う"などなど、一晩悩んだだけあって選択肢が妙に増えました。
 
こうなると少しアナログに近くなってきたと言う事です。
でもまだデジタル!
 
話を変えましょう。
 
ある男の子が同級生の可愛い女の子に告白...
なかなか返事をもらえず、今日こそはとばかりに女の子を問いつめる。
「俺と付き合うか、付き合わないか、今日こそはっきりしてくれないかなぁ!?」
女の子は言う「私あなたの事、知らない事も知っている事もあって、
まだ好きになれるかどうか判らない。つき合えと言われても
すぐには返事出せない。もう少し良く知り合えてから考えたいんだけど。」...
 
これって考え方が、男の子はデジタルで女の子はアナログ。
 
次の話。
 
鍵を落としたB君、「確か玄関でドアを開けたとき持っていて、
さっき車に乗るとき無かったんだから、玄関ガレージだな。」
そういって玄関とガレージを捜し続けたが鍵は見つからない。
しかしそこに遊びに来たA君にその話をすると、
玄関からガレージの間、どこか寄り道しなかった?」とB君に聞いた。
「そういえば途中で携帯電話が鳴って、話しながらメモ取りたくて居間に戻って、
それから冷蔵庫で麦茶飲んで 、あぁ、トイレも行ったわぃ!」。
 
B君最初はデジタルしかし考え直してアナログ。
 
また次。
 
デザイナー志望のK君、新しいキャラクターを考え、幾つかイラストを作って
友人にみせたら好評。早速、有名なデザイナーに見せたら
毎回少しづつ絵が違うから、一定になるようにしなさい!」と。
そこでトレーシングペーパーに向かって毎回同じ絵が書けるように
細密画の練習。位置を毎回一定にしてキャラクターも安定させ、
幾つか定型のデザインが出来た。
 
K君のイラストはアナログからデジタル化!?
 
んでもって最後。
 
折れ線グラフ棒グラフ...
 
折れ線はアナログで、棒はデジタル。
 
謎説きは次号!
 
しかし、最初にも話した件のCD。
マスタリングには実に300時間以上かかりまし た。
最初にテストを始めたのが5月で、結局最終的な物が出来上がるまで
ゆうに3ヶ月を費やしました。これも非常に貴重な経験と考えて、
少々充足感と心地よい疲れを感じながら、
とうとう8月半ばには 夏休み を頂く予定。
 
一番大変だったのは、最初全ての作業をデジタルで行おうと思い、
カセットから直接 AD変換してPCに取り込んだ為に、
市販のソフトや音響機器・編集ソフト等で徹底的にノイズ取りを
行ったんだけど、思うように行かなかった事。
 
大体、今の編集用ソフトは、デジタルのソースをデジタル処理
するために作られていて、基本的にはネタがしっかり
出来ていないと、いくらいじっても駄目。
 
エンハンスっていうのは特定の周波数帯の音量を大きくする作業だから、
強調したい周波数帯に音が入っていなければ強調しようがない。
 
今のデジタル録音機器は、殆どそういう必要とされる周波数帯の
ほんの小さな音まで録音してくれる
だからいいけど、昔のアナログ録音機器は磁気テープの特性で
まずヒスノイズとか機器自体のノイズ、あるいは電源ノイズなんかに
非常に左右され易く再生の限界は70%がやっとで、
今現在、当たり前にデジタル録音機器の再現率90%〜なんて
いうのに慣れてしまっている私達の耳には、
かなり問題があるように聞こえる訳です。
 
だから例えばヒスノイズを取ると、そこにある聞きたい音も
同時にカットされちゃう訳で、デジタルでそう言う操作すると
変な感じになっちゃう。
 
特に音源が、音楽ではなかった事も要因の一つで、大抵そう言う機器や
ソフト音楽用途で作られているから、必要な帯域が少し違ったみたい。
 
で、数週間悩んだ挙げ句、録音する前のソースを総てアナログ
加工して、取り込む瞬間にデジタル化してみたらこれが意外と
良いんですな。でも機器を捜すのに苦労しました。
 
デジタルコンプレッサーとかパラメトリックイコライザーなんて言うのは
簡単に手に入るようになったけど、今やアナログ
グラフィックイコライザーコンプレッサーだけでも捜すのに
えらい歩き回ったし、結構高かった。
 
でも、今の所CDの出来も好評なので、興味のある人は
是非聞いてみて下さい。
 
イベントは2001年8月9日から14日まで
上大岡の京急デパートで「2001京急鉄道フェア」
という鉄道ファンむけのイベントで、
件のCDの他にも京浜急行の電車や車両にまつわる色々な物を
販売するそうなので是非、お越し下さい。
通信販売も行っているそうです。
 
アドレスを書いておきましょう。
電車市場
(株式会社東急車輌製造さんが運営しています)
 
では、8月はアナログ・デジタルの2回目で...
(来月も一回更新になっちゃうけ どよろしくね。)
 
音源無料公開!動画・音源新ページ公開中 6月12日オープン。
ではまた。  BBD
 
2001.07.25 (デジタルも・耳に入れば・アナログじゃ!?...)
 
97%!ディレクター兼ドラマー兼コンポーザー兼雑用!!BBD
#比重で言うと、ディレクター<ドラマー<コンポーザー<雑用#
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